研究が完璧であることはない。したがって、論文の最後は、ああすればよかった、こうすればよかったと、反省的内容になりがちだ。
それはそれでいいのだが(気持ちもよくわかる)、それだと、じゃあやり直したら、と言いたくなるし、どうしても気持ちが後ろ向きになってしまう。読むほうも気が重い。
ならば、どうすればいいか。
それらをすべて前向きに転じることだ。それが論文の最後、「今後の課題」に書かかれるべき内容だ。
課題は実際に自分がやらなくてもいい。今後はこんな点に注意が必要だとか、こんな研究をしたいとか、望まれるとか……。後輩の参考になる。
読む側も、そのほうが気分は良い。ひいてはそれが論文の高い評価につながる。
2019年7月17日改訂