2011/12/12

4日め

今日は中央研究院。郊外にあり、のんびりした環境の中にある。

そこで見せてもらったのが『全国姓名分析』という政府(内政部)の調査報告書。名字、名前に関するとびきり詳細なデータが載っている。類似の報告を、他の国で聞いたことがなく、台湾だけかもしれない。もちろん名前研究者には魅力の一冊。日本でもやればいいのに、ね。

国家書店(政府刊行物センターのようなところ)で販売と書かれていたので、戻ってからさっそく向かったのだが、あいにく品切れ。取り寄せますよと言われたが、いくらなんでも明日というわけにはいかないと言う。ますます垂涎の的に。

町中を歩きながら、不動産屋さんの店頭をのぞくと、分譲で3千万元とか4千万元もする(面積は最低でも100平米)。日本円に換算すると、1億円前後。大卒の初任給は2万元程度(ざっと6万円)。あまりにもギャップがありすぎる。

ところで、今日も雨だった。明日は青空が拝めるだろうか。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...