2012/04/22

浜松秘境ツアー

週末の浜松を大学時代の友人たちと過ごした。あいにくの雨模様だったが、おかげで充実した2日間だった。気分的には2泊3日。

まずはうなぎやさんで腹ごしらえ。そのあと、藤森照信の設計になる秋野不矩美術館(工事過程をビデオで見ていて行きたかった場所だ、土壁がいい)、秋葉神社(総本山、参道は復旧工事中で、ぐるっと遠回り)、山住神社(人の気配なく、うっそう、ひんやり)。宿で囲んだのは、しし鍋。コンニャクなど、それ以外のお料理も手作りのものばかり。

翌日は、突然、天空の里へ行くことになった。
途中の大野分校跡でお花見。見事な桜だ。
天空の里も行きたかった場所だった。数日前の新聞記事で、古民家再生を知り、その素朴さが気にはなっていたが、あまりにも遠くて行けっこないものと思っていた。それがなんと急遽、実現。くねくね曲がる急な山道をえんえんと走ってようやく着いた先は急斜面の茶畑。そこに家が建っている。不思議な風景だ。
離れの中にある洋式トイレに腰掛けると、なんと目の前に窓があり、最高の眺望。斜面に向かって座るようになっているのだ。もちろん外からは見えっこないし、眺望独り占め。ぜいたくなトイレのNo.1。いろりでは、古民家再生の経緯をうかがい、記念撮影。件の新聞記事も話題になった。
下界に戻って、つぶ食・いしもと(雑穀・山菜料理)で昼食。山菜が主な食材だが、知らないものが半分を占める。名前を聞くそばから忘れて行く。天ぷらとおそばがおいしい。その間も、雨はざんざ降り。中にいても雨音がよく聞こえる。
音が小さくなった頃、ここをあとに北条峠へ。江戸時代の大きな農家を移築した佐久間民俗文化伝承館へ。友だちはそばを食べ、われわれは「とじくり」とお茶。とじくりは素朴なお菓子だ。炒り大豆を柔らかく煮て、米粉を加え、そば粉で閉じることからその名がついたという。
途中、ミナの森(木をふんだんに使った旧西浦小学校)に寄って、コーヒーで一服。近々ロケがある予定とか。で、いざ道の駅へ。

天竜地区では、どこの家の玄関にも細いしめ縄がかかっている。神の住む村といった風情なのだが、同時に自民党議員や民主党議員の大きなポスターも目に入る。不思議な風景だ。
開通したばかりの新東名は渋滞もなく意外に早い帰宅となった。

大学で出会って、ざっと40年。こんな旅ができるとは、まったくの想定外。Kさんと高氏さん、運転してくれたDさん、Sさんに感謝。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...