関西学院大学のあるゼミの報告会に参加して来た。
前半は田中先生の写真による報告。13年前に行ったときにくらべ、すっかり西欧化して、明るくなったと語ってくれた。
この海外研修は文科省の支援制度を利用したものらしい。こういう制度があることを知らなかった。海外に行かなくなった若者をなんとか行かせようとしてのこととか。調べなくては。
田中先生の話で印象に残っているのはアウシュビッツ強制収容所の話。日本人ガイド(中谷さん)による解説がレシーバー経由で流れる。これはきちんと聞こえるためではなく、大声を出すにふさわしくない場所ゆえの配慮。もう1つは、ここが単なる歴史的「遺産」という受け身的な意味あいではなく、今後同じようなことを人間はするかもしれない。だから、そうしないためのブレーキ役という能動的な役割を与えられた場所として維持されていること(ユネスコの「負の遺産」の理念)。