2012/06/17

「学生の見たポーランド」報告会

関西学院大学のあるゼミの報告会に参加して来た。

前半は田中先生の写真による報告。13年前に行ったときにくらべ、すっかり西欧化して、明るくなったと語ってくれた。

この海外研修は文科省の支援制度を利用したものらしい。こういう制度があることを知らなかった。海外に行かなくなった若者をなんとか行かせようとしてのこととか。調べなくては。

田中先生の話で印象に残っているのはアウシュビッツ強制収容所の話。日本人ガイド(中谷さん)による解説がレシーバー経由で流れる。これはきちんと聞こえるためではなく、大声を出すにふさわしくない場所ゆえの配慮。もう1つは、ここが単なる歴史的「遺産」という受け身的な意味あいではなく、今後同じようなことを人間はするかもしれない。だから、そうしないためのブレーキ役という能動的な役割を与えられた場所として維持されていること(ユネスコの「負の遺産」の理念)。


フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...