2012/06/27

『ふるさとをあきらめない』

副題は「フクシマ、25人の証言」。で、和合さんのインタビュー集。
なかでも、パチンコ店店長、高橋香さんのインタビューがおもしろ悲しかった。
「大きく揺れても、当たってるお客さんって絶対離れてくれませんでしたね」。
長男が障害児。で、そのことを話すと避難所で断れたり、「障害児が自分の家族にいなきゃ分かんないことって、いっぱいある。たとえば、ホールボディカウンターによる放射性物質の検査」。障害児は対象外。理由は、測定時間の5分間、じっとできないからだと言う。やってみなけりゃわかんないのに。

おまけ
インタビューの教材としてもいい。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...