2012/08/20

アイスランド名前事情

asarinさんから、アイスランドの名前事情にふれた記事が届いた。掲載雑誌はAtlantica(アイスランド航空・機内誌)、8-9月号、p.86。

「サラ、アンナ、アーナー」
アイスランド人の名前は多文化移民とグローバリズムの波に飲み込まれそうな勢いだ。国家統計によれば、2008年の4歳以下の男子名トップ15は、ジョン、ダニエル、アーロン、ヴィクター、アレクサンダー、アーナー、グオマンダー、ガブリエル、クリスチャン、トーマス、ステファン、マグナス、シグロア、マイケル、アイザック(名前の読みは適当)。ダニエル、アーロン、ヴィクター、アレクサンダーは、2007年時点では上位になかった(それぞれ、24位、37位、63位、57位)。ガブリエル、マイケル、アイザックに至っては100位以内に入っていなかった。
女子の名前も同様。同じくトップ15をかかげよう。サラ、アンナ、エミリア、カトリン、エヴァ、マリア、グオラン、クリスティン、マーガレット、ジュリア、ヘルガ、テルマ、ヴィクトリア、ラケル、アニータ。2007年時点で、サラは39位、エヴァは22位、ラケルは45位。エミリア、ジュリア、テルマ、ヴィクトリア、アニータはランク外。フラフンヒルダーのような、長すぎて、発音しにくい伝統的名前は、グローバルレベルでなじみにくく、ますます使われなくなるだろう。(AS)

◎国際化は名前にも及んでいる。名前から「国」性が消えていく。いつの日か、揺り戻しが来るのでは。

フルネームで呼んでくれてありがとう

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