朝、目が覚めると雪が舞っている。ぼた雪だ。
夕方、鍋の材料を買いに行った。足を取られ、歩きにくい。買い忘れがあって、もう一度外出。今度はさっきよりスムーズに歩ける。けっこうすぐ慣れるものだ。
きょう読んだのは、大庭健『いのちの倫理』(ナカニシヤ出版)。
「私の命」と言うときの「の」は所有格ではない。「私の命」とは、命における私。つまり(受け継がれる)いのちに私は何ができるのか、ということ。
自己責任、自己決定の議論が小気味よい。
本書で学んだことは多い。「有害ないのち(wrongful life)訴訟」もその一つ。かまびすしい出生前診断の前提にある発想だ。飽くなきコントロール幻想は、自己責任の行き着く先なのだろう。