2013/01/27

桂浜の石

桂浜はきれいだ。ゴミはもとより、海藻や貝殻さえ見かけない。浜にあるのは石だけ。最初、気がつかなかったが、足下を見ると、その石の色が多様で、特徴がある。表面に白い筋のようなものが走っている。
調べたら、桂浜の石は5色石として有名らしい。実際、おみやげさんでも10個500円で売られていたりする。
ボクは3色しか拾って来なかった。
緑、白、灰。
これに黒と赤が加われば完璧だったのか。

近くにある龍馬記念館にも寄った。よくある箱ものと思って期待していなかったが、みごとに裏切られた。
たとえば、企画展での龍馬の手紙。一般的な博物館だと、現物の脇にあるのは簡単な解説だけ。ところが、ここでは全文が活字に直され(翻字?)、現代人でもすらすら読める。解説も龍馬ファンが書いたのか、一遍通りではない。巻物の手紙で、文の後半が左に流れている。これは彼のせっかちさを表しているとか。
本文よりも追伸の長い手紙には笑ってしまった。身に覚えがあるだけに。
通常展も含め、等身大の龍馬が体験できる構成になっている。有名な、あのもたれかかった写真についても、「足下をよく見ると、足がクロスしています」と紹介、もたれかかっている理由がわかる。スタッフが熱いのかもしれない(龍馬像ではクロスしていない)。

追伸 名前に関する資料も得られた。9番のパネルだ。
「署名で遊ぶ」
寺田屋宛ての手紙は署名が面白い。自分の変名を並べて、笑いを取っている。
(略)「大浜濤次郎事 才谷梅太郎事 取巻抜六」。最初の2つはよく知られている変名。最後は前年の寺田屋襲撃でうまく取り巻きから抜け出したことをあらわしたもので、寺田屋だけに通じる名前。(以下略)

フルネームで呼んでくれてありがとう

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