桂浜はきれいだ。ゴミはもとより、海藻や貝殻さえ見かけない。浜にあるのは石だけ。最初、気がつかなかったが、足下を見ると、その石の色が多様で、特徴がある。表面に白い筋のようなものが走っている。
調べたら、桂浜の石は5色石として有名らしい。実際、おみやげさんでも10個500円で売られていたりする。
ボクは3色しか拾って来なかった。
緑、白、灰。
これに黒と赤が加われば完璧だったのか。
近くにある龍馬記念館にも寄った。よくある箱ものと思って期待していなかったが、みごとに裏切られた。
たとえば、企画展での龍馬の手紙。一般的な博物館だと、現物の脇にあるのは簡単な解説だけ。ところが、ここでは全文が活字に直され(翻字?)、現代人でもすらすら読める。解説も龍馬ファンが書いたのか、一遍通りではない。巻物の手紙で、文の後半が左に流れている。これは彼のせっかちさを表しているとか。
本文よりも追伸の長い手紙には笑ってしまった。身に覚えがあるだけに。
通常展も含め、等身大の龍馬が体験できる構成になっている。有名な、あのもたれかかった写真についても、「足下をよく見ると、足がクロスしています」と紹介、もたれかかっている理由がわかる。スタッフが熱いのかもしれない(龍馬像ではクロスしていない)。
追伸 名前に関する資料も得られた。9番のパネルだ。
「署名で遊ぶ」
寺田屋宛ての手紙は署名が面白い。自分の変名を並べて、笑いを取っている。
(略)「大浜濤次郎事 才谷梅太郎事 取巻抜六」。最初の2つはよく知られている変名。最後は前年の寺田屋襲撃でうまく取り巻きから抜け出したことをあらわしたもので、寺田屋だけに通じる名前。(以下略)
2013/01/27
フルネームで呼んでくれてありがとう
スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。 ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。 シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...
-
バニアード (1999)の『 心理学への異議 』( 鈴木聡志 訳 2005)はいい本だ。内容も訳も。 その本の原注に、以下のような記述があったのをすっかり忘れていた。 心理学研究で調査される人を表現するのに「被験者(subject)」と「参加者(participant...
-
■コートネームとは 2013.7.5 http://www.osaka-shoin.ac.jp/life/report/2013/07/p=13896 バスケットボールのように展開が速いスポーツでは、いちいち「綾小路麗華シュ~~~ト」なんて名前で呼んでいる時間がないので...
-
『 卒業論文のデザイン 』読者のみなさんへ 文中で紹介した文献の改訂版、読書案内向きの新刊が出ています。以下はそのご案内です。 ▼p.16 「型を知り手本をまねる」最下行 『APA論文作成マニュアル第2版』→ 『 APA論文作成マニュアル第3版 』 ▼p.29 「コラム6 」C...