2013/03/22

学部の卒業式

今日はお昼から卒業式。

電車の中では、学生たちのはなむけの言葉を考えていた。Hさんも読んだという辺見庸の『瓦礫の中から言葉を』を読みながら。
昨夜、子どもに聞くと、T先生のことばが記憶に残っていると言う。内容を教えてもらったが、心理学以外の学生には通用しそうもない。撃沈。
で、コミュニケーション学部の学生へのはなむけの言葉となれば、やはり言葉に関する話だろう。辺見さんの著書にヒントをもらい、下車駅の手前で決まった。

足取り軽く、大学へ。

正門を抜けると、桜がなんと満開。その下には卒業生たち。

学部単位の卒業式の最後(4カ所に分かれて実施していたのを大きい教室に全員集まる形に変更した)、ちょうどうまい具合に時間が空いたので、ボクのあいさつは急遽、短縮版に変更して、出席していた教員全員に一言ずつお願いした。これがよかったと自画自賛。今日考えたあいさつは来年使おう。メモしておかないと。

16時から100周年記念館で祝賀会。ゼミ生からは「先生、いつ学部長になったんですか。びっくりしましたよ〜(笑)」。年輩のOBからは「色川先生の本を読んでいたら、先生の名前が出て来たので、経緯をうかがいたくて…」と話しかけられた。あの本(東北再発見)だ。色川ファンの多さをあらためて知らされた。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...