2013/04/28

ティンバーゲンの4つの質問

レポートを書くときに役立つ「ティンバーゲンの4つの質問」。

動物行動学者たる彼は、動物行動を理解するためには、以下の4つの問いかけを行い、それらに答えなければいけない、と主張した。




  1. メカニズム
  2. 発達
  3. 機能
  4. 進化
至近要因(1,2:How)と究極要因(3,4:Why)

例「小鳥はなぜ歌うのか?」
  1. 身体や脳のどのような仕組みでなされるのか
  2. 個体の成長に伴ってどう歌が発現するのか
  3. 歌うことで何の役に立っているのか
  4. 歌う行動が世代を超えてどのように変化してきたのか
例「文系と理系の存在理由」
  1. 文系、理系というシステムが学校の中でどうやって作られていくのか(受験産業や募集方法)
  2. ある人が理系、文系を選ぶとき、どのような要因で決めているのか(受験勉強や手続き)
  3. 文系、理系という制度はいつできたのか(歴史)
  4. 文系、理系に分けることにはどんな社会利益があるか
(しかし、人間の興味は文系、理系に分けられない)

『「つながり」の進化生物学』読了。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...