動物行動学者たる彼は、動物行動を理解するためには、以下の4つの問いかけを行い、それらに答えなければいけない、と主張した。
- メカニズム
- 発達
- 機能
- 進化
例「小鳥はなぜ歌うのか?」
- 身体や脳のどのような仕組みでなされるのか
- 個体の成長に伴ってどう歌が発現するのか
- 歌うことで何の役に立っているのか
- 歌う行動が世代を超えてどのように変化してきたのか
例「文系と理系の存在理由」
- 文系、理系というシステムが学校の中でどうやって作られていくのか(受験産業や募集方法)
- ある人が理系、文系を選ぶとき、どのような要因で決めているのか(受験勉強や手続き)
- 文系、理系という制度はいつできたのか(歴史)
- 文系、理系に分けることにはどんな社会利益があるか
(しかし、人間の興味は文系、理系に分けられない)
『「つながり」の進化生物学』読了。