2013/09/30

タイトルが名前関連だった

家族が借りてきた『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んだ。
タイトルの意味を知りたかったからだ。
結局おしまいまで読んだ。ついでながら、村上春樹作品を最後まで読んだのは初めての体験。
冒頭で名前のことが出てきたので、ついつい(笑)
主人公以外の登場人物はみな名前に色を示す字が含まれている。色のなさをキャラクターにも結びつけている。


多崎つくる(たざき つくる)(戸籍上は「多崎作」)

赤松 慶(あかまつ けい)
青海悦夫(おうみ よしお)
白根柚木(しらね ゆずき)
黒埜恵里(くろの えり)
木元沙羅(きもと さら)※沙羅の花びらは白い
灰田(はいだ)
緑川(みどりかわ)


フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...