2014/07/14

「安全」は「安心」の礎

遅まきながら『里山資本主義』。
知らなかった。
オーストリアは、世界でも珍しい「脱原発」を憲法に明記している国家である。1999年に制定された新憲法律「原子力から自由なオーストリア」では、第2項で原発を新たに建設することと、既に建設された原発を稼働させることを禁止している。ちなみに第1項では核兵器の製造、保有、移送、実験、使用を禁止している。つまりオーストリアは、軍事利用であれ、平和利用であれ、原子力の利用そのものを憲法で否定している数少ない国の一つなのだ。
きっかけは1977年、著名な地震学者が原発の建設地の直下で地震が発生する危険性があることを指摘したことだった。「それでも原発のリスクを受け入れられるのか」。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...