さて、挿入曲のLet it go が一般に「ありのままで」と訳されているが、実際に見ても、ニュアンスが違う。気持ち良さそうに歌うシーンに合わない。英和辞典にはこう書かれている。
「(もうそれ以上の批判処罰などを)何もしない;かまわない、 相手にしない」
「ありのままで」では、なにか毒を抜かれている感じがする、と家族。
今回見るきっかけになったのは、東京新聞(8/24付け)に載っていた貴戸さんの論考。そこにはLet it goは「もう、やめてやる」となっている。堂々と歌う場面にはこちらがふさわしいし、そもそも「ありのままで」という訳は存在しない。
「すべてのしがらみから自由になって、自分の持つありったけの力を発揮したい。そうできたなら、どんなに凛として爽快なことだろう」。
オラフがいい。
◎type-rさんのココ(ネタバレ解説)がスゴイ!内容もやりとりも。
◎「ちくま」9月号の橋本さんのコラムは作品を見ないまま「ありのまま」で書かれている。