2014/08/26

「アナと雪の女王」

地元の映画館では吹き替え版しか上映しないというので、家族がレンタル版を借りてきた。21インチなので、迫力は欠くが、それでもダイナミックな画面には引き込まれる。

さて、挿入曲のLet it go が一般に「ありのままで」と訳されているが、実際に見ても、ニュアンスが違う。気持ち良さそうに歌うシーンに合わない。英和辞典にはこう書かれている。

「(もうそれ以上の批判処罰などを)何もしない;かまわない、 相手にしない」

「ありのままで」では、なにか毒を抜かれている感じがする、と家族。

今回見るきっかけになったのは、東京新聞(8/24付け)に載っていた貴戸さんの論考。そこにはLet it goは「もう、やめてやる」となっている。堂々と歌う場面にはこちらがふさわしいし、そもそも「ありのままで」という訳は存在しない。

「すべてのしがらみから自由になって、自分の持つありったけの力を発揮したい。そうできたなら、どんなに凛として爽快なことだろう」。

オラフがいい。

◎type-rさんのココ(ネタバレ解説)がスゴイ!内容もやりとりも。
◎「ちくま」9月号の橋本さんのコラムは作品を見ないまま「ありのまま」で書かれている。