フランスにおける改名:青春の泉?
Coulmont, B. (2014). Changing one's first name in France: A fountain of youth? Names, 62(3), 137-146.
Keywords: Age, class, law, identity, ethnicity, sociology, France
抄録
名前を変えることはアイデンティティの変更である。多くの研究は民族アイデンティティの変化に焦点をあててきた。自らの名前を変える人たちは一般に移住者の子孫か移住者自身だからである。本研究はフランスにおける名前変更に焦点を当てる。実際、自らのファーストネームを変える人たちは圧倒的に移民の子孫が多い。しかし、かれらのアイデンティティ変化は多次元的である。ファーストネームの変更は若いファーストネームを手にするひとつの方法でもある。
Abstract
A change of name is a change of identity. Many studies have focused on changes in ethnic identity, because those who change their name are often descendants of migrants or migrants themselves. This article focuses on first name changes in France. It shows that those who change their first name are indeed overwhelmingly the descendants of migrants, but that their identity change is multidimensional. Changing one's first name is also a way to get a younger first name.
なるほど、とは思ったが、名前から年齢が推測しにくくなるなあ。
フルネームで呼んでくれてありがとう
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