2014/12/01

卒論の書き方10:役所言葉は不要

学生たちの文章で結構見かけるのが「等」「など」など。

スマホやガラケーなどの携帯機器は……

「等」「など」の多用も社会の非寛容を反映しているのかもしれない。習慣になっている人も見かける。

「等」「など」が何をさすのかわかっているのであれば、それらをあげるべきだし、はっきりしないのであれば、「スマホやガラケーといった携帯機器は……」で十分。

どうしても使いたいのであれば、たとえば「主としてスマホやガラケーといった携帯機器」「スマホやガラケーに代表される携帯機器」あたりか。

「等」を入れておくと、何かあった時に好都合なので、役所などでよく使われる。

予算で「切手など」1万円として計上しておけば、この費目で「はがき」を買ってもとやかく言われない。さすがに、この枠でお菓子を買う人はいないと思うが、論理的には可能。



2019年7月14日改訂

フルネームで呼んでくれてありがとう

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