2015/02/17

フィクションとノンフィクションの間

韓国映画「国家代表!?」を見た。

1998年に開催された長野オリンピックに出場した、スキージャンプ韓国代表の知られざる物語をコメディタッチで映画化。冬季オリンピック誘致のために結成されたスキージャンプ未経験の落ちこぼれチームの奮闘をつづる(リンク先サイトから)。

スキー経験はあるものの、ジャンプは未経験。訳あってスキーから離れていた若者、5名をふたたびスキーの世界に戻そうとコーチが奮闘する。若者もコーチも、それぞれが固有の家庭事情を背負っている。誰一人スターではない。しかし、目標が明確になった瞬間から、それぞれが練習方法にくふうを凝らしたり、家の問題を克服していく。

どこまでが実話で、どこからが創作なのか。判然としない構成は、日本では受け入れられないかもしれない。映画では最後に実際の選手の写真や競技記録が流れる。

ユニークなトレーニングのシーン、猛スピードでの滑降シーンがいい。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...