雑草学者、稲垣栄洋さんのコラムがあいかわらずいい(東京新聞夕刊「紙つぶて」)。
今日は「空を仰ぐ生き方」。
「植物はどうして動かないのか」。そういう質問に対し、彼は「そもそもどうして動かなければならないのか。光合成のおかげで動き回る必要がない。植物に言わせれば、どうして動物は動くのでしょう」と考える。
「植物は脳がないのに、どうやって生きているのか」と聞かれることもあるらしい。それに対して、彼は情報を1つの頭脳に集めて処理する動物のようなシステムは、生き物の中では少数派と説く。
人間は横を見て暮らしているが、植物は上を見て生きている。植物は太陽に向かって伸びていく。人間は横を見ているので、余計な物が目に入る。頭が良すぎるせいか、時に思い悩み、時に間違えてしまう。
「たまには空を見上げて、植物の気持ちになってみるのも悪くないかも知れません。うつむいている植物はないのです」
社会的存在たる人間の大変さか。日高さんも同様の主張。
2015/02/10
フルネームで呼んでくれてありがとう
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