先日、都立高校を訪問する機会があった。
いちばん深刻なのは経済問題(と国籍問題)。
大学進学したくても、お金に余裕がない。
受験料はなんとか工面できたとしても、入学金、通学費、教科書代が出せない。
授業料は、がんばれば、免除になる可能性はある。
しかし、それに先立つものが払えない。
こんな調査結果が報じられた。
高校生の3人に1人が「お金の面から大学進学は断念すべきかも」と考えている
神奈川大学の調査である(詳報はまだ出ていない)。
18歳人口と進学率の推移をもとに、志願者数予測はなされる。しかし、後者はいま出ている予測より、下がるのではないか。
進学率は頭打ちどころか、このままでは下がる。
教育機会の保証は国の大事な役割。未来を担う人たちを作るのだから。
教育の受益者は直接には本人のように見えるが、結局は社会。みんなで支えるのが筋だろう。
まずは費用を安くする(大学の補助を増やす)。税金はわれわれが払ったもの。
交通遺児のボクが大学に行けたのは、(国立大学の)安い授業料と奨学金のおかげだった(あとアルバイト)。そのことへの感謝がいまの仕事を支えている。いわば恩返しのような気持ちが根底にある。経済的理由で進学できなかった人たちが社会に感謝するだろうか。