第8章「朝鮮人虐殺の論理」第2節「自警集団の構造」が秀逸(ほかでも使えそう)。
藤野さんは裁判記録から、自警集団の3タイプに類型する。
グループ1 地元住民:在郷軍人会分会や消防団に所属する
グループ2 新規流入者:当地に移り住んで来て1年未満の者。地元住民でないがゆえに第1グループに属することができない
グループ3 隣町の住民:噂を聞いて駆けつけた一団
官憲ばかりでなく、民衆自身の虐殺も決定的な役割を果たしていたのである(グループ3)。
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7名の朝鮮人を虐殺したあとも、(グループ1の)住民の恐怖は消えることはなかった。むしろ住民は新たな恐怖に苛まれることとなった。殺害後、住民の一人は長屋の持ち主に夜間の警戒を頼まれる」。
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7人を殺害しても(殺害したがゆえに)、残り2人を取り逃がしたことが重大事となり、朝鮮人が集団で報復しに来るのではないかという恐怖が生まれた。この恐怖を解消するには、もはや9人全員を殲滅するほかない。警備は夜を徹して行われ、事実、逃げ延びたうちの1人と思われる人物が翌朝に発見され、殺害された。
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恐怖を解消してくれるはずの行為がつぎの恐怖を喚起する皮肉。
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「保育園落ちた日本死ね!!!」http://anond.hatelabo.jp/20160215171759
朝日の記事から。
「2月29日の衆院予算委員会では、民主党の山尾志桜里議員が取り上げた。安倍晋三首相は「匿名である以上、実際に本当であるかどうかを、私は確かめようがない」と答弁。議員席からは「誰が(ブログを)書いたんだよ」「(質問者は)ちゃんと(書いた)本人を出せ」とやじが飛んだ。ツイッターでは《#保育園落ちたの私だ》というハッシュタグができ、議論が盛り上がっ」ている。
東京新聞の特集記事「名ばかり『一億総活躍』」
知り合いが「匿名の意見に意味がないというなら、総選挙も無記名投票で意味ないから無効だって言って議員バッジ外せはいいんじゃないかな」と。