ブルーレイディスクに収められた紹介ビデオがよかった。日本の「近代化」には手軽な「同文通信」が欠かせないと判断し、それまでの毛筆文化に対抗し、カーボン複写にヒントを得て、そしてエジソンの「ミメオグラフ」を改良して、謄写版が「できた」。
見終わって、お昼が食べられる場所を受付の人にたずねると、「早く行かないと終わっちゃうかも」と急かす。
案内してくれた先は、同じ敷地内にあるガリ版ホール。
週末は地元の人が食事を作っている。
メニューは日替りで、きょうは生姜焼き定食。黒豆の産地らしく、スープは黒豆入り。生姜焼きはタマネギたっぷりで、味が濃くない家庭料理。
メニューボードに「父の日、プレゼントがもらえる」とある。
なんだろうと思っていると、テーブルの上に栄養ドリンクが置かれた。男性のいるテーブルに配り終わったあと、女性のテーブルにも置かれた。「だんなに、ね」。
ここは、近所のたまり場になっている。近所の若い女性が子供をだっこしてやってきた。みんな話しかける。
ホール内には謄写版による小品が展示されている。助田篤郎さんの「たんぽぽ」、森下良一さんの「柿」がいい。
ここに寄ってよかった。
11月下旬、祝日をはさんでガリ版伝承館企画展が開かれる。
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近江八幡駅にも自衛隊員(自衛官)の募集広告があった。「そうだ! 自衛隊がある」。