2016/06/28

Bregret と Regrexit

23日の英国民投票で、EU離脱が決定。と軌を一にして、新語ができた。

「脱EU」広がる未練 離脱派、拠出金充当の公約撤回 移民制限も修正
(東京新聞、2016年6月28日)

【ロンドン=小嶋麻友美】国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国で、市場や政治が混乱する現実を受けて戸惑いが広がっている。離脱派の政治家が投票前のキャンペーンで事実に基づかない「公約」を掲げていたことへの批判も高まり、離脱の投票を後悔する人も少なくない。世論調査会社「サーべーション」が投票翌日と翌々日に1000人に行った調査では、離脱に投票した人の7.1%が「後悔している」と答えた。離脱に投票した約1740万人のうち、100万人以上が悔やんでいることになる。
 ツイッター上では、後悔(regret)という単語に、退出(exit)を掛けた「Regrexit(リグレクシット)」や、英国(Britain)を掛けた「Bregret(ブリグレット)」の造語が広まった。国民投票のやり直しを求めるインターネット上の署名は350万筆を超えた。ただ、英国の首相報道官は27日、投票やり直しは「ありえない」と述べた。

英国民投票、若年層は大半が「残留」 世代間で意識に違い
(日経新聞、2016年6月25日)
【ロンドン=篠崎健太】欧州連合(EU)離脱の是非を問いかけた23日の英国民投票では、英国人の世代間の意識の違いが浮き彫りになった。52%対48%と僅差で離脱派が勝利したが、投票先を年代別にみた各種調査では、年齢が高くなるほど離脱を支持し、逆に30代以下の若年層は残留が多かった。若者の間には不満がくすぶり、今後は世代間の政治的な分断が論議を呼びそうだ。

(毎日新聞、2016年6月25日)
【ロンドン=三木幸治】欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票の後、英国で移民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が増加している。特に狙われているのは、移民の中で最も多いポーランド人だ。離脱派の公約だった移民制限が「国内の移民を追い出す」と曲解され、影響を及ぼしている可能性がある。キャメロン英首相は27日、下院での演説で「ヘイトクライムのような卑劣な行為を根絶しなければならない」と訴えた。

(朝日新聞、2016年6月28日)
【ロンドン=渡辺志帆】国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国で、離脱派が語っていた「バラ色の未来」が急速に色あせている。旗振り役の主な政治家が、投票に向けた運動で語ったことの誤りを認めたからだ。「公約」を反故(ほご)にするような動きに、残留派からは不満が噴出している。


フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...