2016/09/16

祖母の願い

 民進党の代表選で蓮舫さんが当選。その彼女の名前の由来が選挙「演説」で語られた。

(東京新聞2016年9月16日朝刊)
名前のは平和の象徴
 台湾に生まれ、激動の時代を生きた祖母は、女の子の孫が生まれたら蓮(はす)という字をつけてほしいと強く願った。蓮は平和の象徴。平和への願いを込めてつけてくれた蓮舫という名前に私は誇りを持っている。
舫は「もやい」。デジタル大辞泉によれば、もやうは「船と船をつなぎ合わせる。また、杭(くい)などに船をつなぎとめる」こと。したがって、「蓮舫」とは平和をつなぎとめるといった意味になりそうだ。


 奇しくも政党名も台湾の民進党(党首、蔡英文)と同じ(ただし台湾は民主進歩党の略だが、日本のそれは省略ではなく、民と進むなのか、民主と進歩なのか)。英語名を見たら、それぞれDemocratic Progressive Party、Democratic Party。日本の「民進」は「民主」だけだった。

フルネームで呼んでくれてありがとう

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