2016/10/19

見られていた

 先日、ある会合で、ある大学の学長と話をする機会に恵まれた。かねてから挨拶をしたかった先生でもある。そっと近づいて、名刺を手に自己紹介。すると、

 「えっ、コミュニケーション学部ですか? 見ましたよ、あのコミュニケーション学部卒制・卒論一覧ポスター」。

 予想外の発言に、思わずニンマリ。あのポスターに目が止まり、しかも覚えていてくれる人がいた。しかも、その人は、あの先生。さすがにうれしく、お礼を述べると、

 「あれを見て、うちの学科と同じじゃん、と思いましたよ。関心もやっていることも。今度、うちの授業でも見に来ませんか」。

 あのポスター、作った甲斐があった(今回で4回目)

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...