2016/12/06

じょじょに

「保育園落ちた日本死ね」流行語大賞トップ10入り怒りの背景直視を
(東京新聞、12月6日の紙面から)

 保育園の審査に落ちた母親が今年2月に投稿した匿名ブログのタイトル「保育園落ちた日本死ね」が、年末恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10に選ばれた。どぎついながらも率直な物言いは多くの母親の共感を呼び、待機児童問題は政治の中心課題に躍り出た。ところが、今回の受賞にはネット上で「日本人として悲しい」「流行(はや)らせたい人間は変態」と批判が噴出している。「日本死ね」が飛び交うのは確かに悲しいが、現実から目を背けてはなるまい。
(木村留美、沢田千秋)

 同賞主催者のユーキャンや自由国民社に、いやがらせがあいついでいることを取り上げている。為政者側に対する批判はあって当たり前。それができなくなるのがコワイ。じょじょに変わることに人は気づきにくい。
 

 

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...