2016/12/07

水には水の書体がある


液晶画面を見ようと、日陰を求めてビルの玄関に行った。ふと足元を見ると、散水栓のふたが目に入った。

 その「散水栓」の字が気持ちのいい顔をしている。いかにも水。清流のような雰囲気だ。宋朝体の仲間だろうか。

 さいきんテレビや冊子で宋朝体を見かけるようになったが、清々しさゆえだろうか。外連味がない。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...