2017/03/22

最終講義

最終講義の公式打診を受けたとき、そういう柄ではないので、と辞退した。

すると、後日、学生たちはそんなことを知る由もなく、最終ゼミをお願いします、と既に決まったプランを持ってやってきた。卒業生からも頼まれたらしい。その後、長らくやって来た研究会からも研究報告を、と持ちかけられた。

柄ではなくても、両方とも引き受けることにした。以前、最終講義を聞きたかった人に頼んだことがある。その人(複数)から「私はそういうタイプではないので」と断られ、とても残念な思いをしたからだ。

前者は3/11に実施、こちらは教育編。題して「コミュニケーション学にできること」。合間にマンションポエムならぬコミュニケーションポエムを書いてもらったので、もっか冊子にすべく編集中。

後者は1週間後の3/18で、「CMC研究昔ばなし」と題した研究編。参加者同士、旧交をあたためてもらえたら本望だ。

ぜいたくな機会をもらった。言い残したことはもうないぐらい。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...