2017/03/22

卒業生へのメッセージ

きょうは卒業式
昨日と打って変わって好天。
学位記授与も終え、各種表彰式も終わり、最後に教員が一言ずつ話した。最初の方でN先生が「自侍」にふれたら、その後、何人かの教員が立て続けに言及。心の琴線に触れたようだ。
最後にボクのところにマイクが回ってきた(以下は、若干補足している)
何を話そうか迷いつつ、誰もふれなかったことを優先した。
「コミュニケーション学部の出身者が他学部の出身者と違うとすれば、それはことばに意識的であること。今後は学生時代以上にことばづかいが重要になる。大事な局面ではなおのこと。いっけん厳密に書かれているように見えても、『……など』が付いた瞬間、それまでの限定は用をなさなくなる。この一言でなんでも含まれてしまうからだ。使う側は便利だから使う。予算書を書く際、たとえば「用紙など1万円」としておけば、その金額内であれば、用紙以外のものも買える。なかでも法律は『など』の多い世界。条文で『など』を見かけたら要注意。極端な話、なんでも法律の対象になってしまう。もちろん、ふつうに書く文章でも使わないにこしたことはない。どうしても使いたくなったときは、使わなくて済むよう、できるだけ列挙するとか」と実用内容。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...