2017/12/30

援助行動のフィールド実験

大きな大きな荷物(ふとんです)を両手に歩いていた。
それはしかも持ちにくく、10m歩いては荷を降ろして体勢立て直し。
すると、三人の中学生がやってきて、「持ちますよ」と声をかけてくれた。
直前にちらっと見ていたので、変なおじいさんだなあとでも思っているのだろう、ぐらいにしか思っていなかったが、違った。
聞くと、吹奏楽部の練習の帰り。ボクも中学時代、やっていたことを話したら、「えっ、本当ですか」。ちょうど帰る方向も同じということで、三人が分担してくれ、ボクはそれまでと反対に手ぶら状態で、家の前まで。
「この子が持ってあげよう」と言ったのがきっかけ、二年生が、その一年生をさしながら教えてくれた。
いま考えると、タクシーでも拾えばよかった。携帯を持っていたら、連絡して家族にきてもらうこともできた。でも、おかげで、いい経験をした。
あらためて考えると、援助行動の実験をしたような気分だ。「責任の分散」が生じなかった例。
全員、近所らしいので、また会えるかもしれない。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...