2018/03/24

日常を「デザイン」する

ハッとさせられた。松田行正さんの『RED:ヒトラーのデザイン』に出てくるくだりである。
ストレス社会では差別することがストレス発散法となる。特に軍隊という階級社会で、生死の狭間に常に置かれている兵士には、より下の階級、つまり差別する対象を必要とする。
ストレスフルないまの日本社会と重なる。あるいは社会の軍隊化かもしれない。

 本書には、ヒトラーのデザイン思考の実例がたくさん出てくる。制服、「健康」、儀式。あれに向けて、日本中に日の丸が飾られたら、たまらない。元号同様、一種の監視体制になるからである。松田さんは、それらは大衆に対するストーキング行為と指摘する。