小学校4年の栗原心愛(みあ)さんが父親の虐待で亡くなった事件で、彼の暴行を制止しなかったとして起訴された母親(32)に「夫の支配的言動に抗うのは困難だった」として、懲役2年半、保護観察付き執行猶予5年が言い渡された。
千葉地裁の小池健治裁判長は説諭(悪い行いを改めるよう言い聞かせること)で、こう指摘した。「心と愛で心愛(みあ)と名前をつけたこと、沖縄で健やかに育った心愛ちゃんのことを思い起こして過ごしてほしい」。
母親は説諭の言葉一つ一つに「はい」「はい」とうなずいたという。
明治安田生命の調査によれば、2009年生まれた女子の名前ランキングで、心愛は31位。読みは「ここな」や「ここあ」が多いらしい。
心と愛の二文字は、母親に後悔の念をいっそう掻き立てるのではないだろうか。
■心愛(ここあ)の名づけ体験談