原稿が完成したら、まず音読しよう。ひっかかった箇所は直す。もちろん弖爾乎波(てにをは)を含む。それが済んだら今度はプリントアウトして読む。修正箇所があれば、左図のような校正記号で指定し、直す。そのうえで他人(ひと)に見てもらおう。かなわなければ、数日置いて自分が読むのでもよい。
そのあとは、教員による。読んでくれる人もいればそうでない人もいる。草稿チェックは、提出前の答案をチェックするようなものだから、と考えて読まない人もいる(卒論も一種の講義であるという見方)。卒論はプロセスと考えて、あるいはチェックは指導の一部と考えて読む人もいる。ここには書かないけれども、それ以外にも、いろいろな事情が読む・読まないの背景にはある。