2019/08/13

採用原稿(450字)

「日米地位協定は日本とアメリカの協定だから、皆さんにもかかわりのあることなんです」

2019年、新潟県の苗場スキー場で開かれたフジロックフェスティバル。最終日の7月28日、玉城デニー沖縄県知事は津田大介元山仁士郎YOHとのトークショーで「日米地位協定は沖縄とアメリカの協定ではない」「これ以上、子供たちに米軍基地を押し付けることはできない」と語った。後半、知事はギター片手に「雨を見たかい?」(CCR)、そして歌詞の一部を「Statesmen landfill my Henoko shore」(政治家は辺野古を埋め立てる)に替えて、ボブ・ディランの「見張り塔からずっと」を歌った。名護市辺野古の米軍新基地建設反対の意志は、急逝した翁長雄志前知事の遺志を継いで玉城氏が当選した2018年9月の県知事選、2019年2月の県民投票、4月の衆院沖縄3区補選、フェスティバル一週間前の参院選、と4回続けての爆発。沖縄県民の目は、基地を押し付け「寄り添う」と言いつつ、その痛みを無視する安倍政権、そして本土の人々に向けられている。