2019/08/05

今朝の一面記事(東京新聞)

8月5日朝刊はこの二つ。

憲法裁判記録 8割超を廃棄

 長沼ナイキ訴訟、沖縄米軍用地の強制使用をめぐる代理署名訴訟など、主に合憲違憲が 争われた戦後の重要な民事裁判の記録、憲法判例集に掲載された137件中118件を各地の裁判所が廃棄していたことが明らかになった。審理過程の文書が失われ、憲法裁判の検証が不可能になった。

※最高裁は各裁判所の判断として回答を避ける一方で、学術研究者からの保存要望が少なかったことをあげた。しかし要望の有無にかかわらず、本来は永久保存すべき対象だ。改憲に向けた動きの一環だろう。

表現の不自由展・その後」中止 騒げば中止の前例に

 民主主義の国でこんなことはありえない、と出展者の一人、中垣克久さんが危機感を表明した。作家抜きの決定はおかしい、とも。彼の作品は、5年前、「憲法九条を守り」「靖国神社参拝の愚」と書いた紙片が政治的とみなされ、東京都美術館で撤去を求められていた。

※見たい人しか行けない場所での展示であり、そもそも憲法まで政治的とされたらたまらないし、政治的でないものなど、この世に存在しない。町おこし、村おこしを主とする人畜無害なアートイベントも楽しいが、日常を可視化する展示は欠かせない。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...