2023/06/08

次世代に名前で託す



井上寛子「朝陽は、また昇る」
「平和と命の水」毎晩やかんに
 横浜大空襲78年:体験の104歳画家
 断水で苦労…戦争の記憶
東京新聞 2023年6月8日 07時27分(野呂法夫)
空襲を生き延びた104歳の画家、井上寛子さん=横浜市神奈川区=は戦後、毎日欠かさず、やかんに水を満たして就寝する。戦争を通じて、水のありがたさを身に染みて感じたからだ。
……
親の勧めで、夫婦は伊豆の湯ケ島に疎開。トラックに揺られて着いた翌日の(1945年)7月3日に長女、静子さん(77)=現代アート作家=が生まれた。「戦争のない平和で静かな世界になるように」と命名したという。
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平和な世界を次世代に託す、名前で。